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新しい Google 広告アカウントを作成しますか?

新しい Google 広告アカウントを作成しようとしています。新しいアカウントを作成しなくても、1 つのアカウントで複数のキャンペーンを作成できます。

広告費用と予算

Google 広告の予算設定・管理のコツ 10 選

2023年3月20日 記事
レシートを机に広げながら、ノートパソコンを操作する女性。左手にはマグカップが置いてある。

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この記事でご紹介する内容

「デジタル広告を狙った範囲に効果的に配信するには、どのくらい予算が必要なんだろう?」Google 広告を始める際、多くの方に浮かぶ疑問のはずです。この記事ではGoogle 広告の予算設定や予算管理のヒントをご紹介します。

  1. クリック課金型広告について知る
  2. 目標を決めて予算を設定する
  3. Google 広告とアナリティクスのアカウントを連携させる
  4. 設定した予算を動かしすぎない
  5. Google ディスプレイ ネットワークを導入するタイミングを決める
  6. ターゲット地域を絞る
  7. じめから検索結果の上位を狙わない
  8. 複数キーワードの組み合わせを試す
  9. 目標ごとにキャンペーンを作成する
  10. 成果の確認と調整を繰り返す

広告が事業目標の達成に貢献できるようになるまで、Google 広告とアナリティクスのデータを活用して新しい戦略やキャンペーンを継続的に試しましょう。

クリック課金型広告について知る

誰かがあなたの広告をクリックしたとき、その 1 クリックに対して、いくらまでなら広告料金を支払ってよいかを決めて設定することを「入札」といいます。Google 広告のようなクリック課金型(PPC)広告では、ユーザーが広告をクリックしサイトを訪問したり、広告を通して電話の問い合わせをした場合のみ入札額を支払うことになります。

また、検索広告の場合は広告の品質スコアも入札コストに影響します。品質スコアとは、入札するキーワードが、広告内容やランディング ページ(広告をクリックしたユーザーに表示されるページ)にどの程度関連しているかを示す指標です。一般に、広告の品質が高いほうが、クリック 1 回あたりの費用は安くなります。詳しくは 品質スコアについてご覧ください。

キーワードの選定だけでなく、事業目標に応じた予算設定と入札額の調整、成果の確認など Google 広告の予算を最大限に活用することで、オンラインで新しい顧客とつながるための計画を立てることができます。

目標を決めて予算を設定する

Google 広告を始める前には、広告で達成したい目標は何か、明確にしておきましょう。

最初に目標を明確にしておけば、目標別に具体的な広告キャンペーンを作成したり、予算をどの分野に対してより重点的に投資するかを決めたりする際の判断基準となります。

「ウェブサイトの訪問者数を増やしたい」「電話の問い合わせ数を増やしたい」「特定の地域や特定の顧客層でブランド認知度を向上させたい」など、達成したい事業目標によって最適な広告タイプや予算も異なってきます。

最初に目標を明確にしておけば、目標別に具体的な広告キャンペーンを作成したり、予算をどの分野に対してより重点的に投資するかを決めたりする際の判断基準となります。

Google 広告とアナリティクスのアカウントを連携させる

Google アナリティクスを Google 広告アカウントに連携させると、広告をクリックした後、ユーザーがあなたのサイトやアプリ上でどんな行動を取っているか分析できます。この連携により、Google 広告経由のサイト閲覧数や成果を把握し、広告やサイトの改善に役立てることが可能になります。

たとえば、あなたが写真スタジオを経営していて、ウェブサイトのトップページへつながる広告を出稿しているとしましょう。Google アナリティクスのデータを見ると、ウェブサイト訪問者の大多数が「撮影メニュー」のページをクリックしていることがわかりました。つまり訪問者はこのページを、自分たちが検索・クリックした広告と関連性が高いと見なしていることがわかります。この場合、ランディング ページ(広告をクリックした際に最初に表示するページ)を「撮影メニュー」ページに変更することをお勧めします。

アナリティクスでは同様に、訪問者が特定の広告をクリックした後、他のページを見ずにウェブサイトから離れた(直帰率)も知ることができます。この場合、広告を表示するために設定した検索キーワードが、想定よりも関連性が低い可能性があります。このような際は、別のキーワードを試し、結果が変化するかどうかを確認しましょう。コンバージョンにつながらないキーワードに対しての予算の節約につながります。

このような情報は、予算とあまり関係ないと感じるかもしれません。しかしこうしたユーザー目線に立った変更を加えることで、見込み顧客により良いサービスを提供できるようになります。彼らがあなたのビジネスやウェブサイトに良い印象を持つことで、さらに多くのコンバージョンが期待できるようになります。より関連性の高いランディング ページや適切なキーワードは、広告の品質スコアを上げることにもつながります。

連携について詳しくは、Google アナリティクスと Google 広告アカウントをリンクする方法ご参照ください。

自宅で仕事のミーティングをしている男性と女性。ノートを見ながら話しあっている。女性はノートのページを指さしている。

設定した予算を動かしすぎない

毎月の Google 広告の予算の上限を決めたら、しばらくは予算額の設定を変えずに広告運用をしてみましょう。予算設定によって広告の成果が変わるため、キャンペーンの設定を変更する場合は、現在の設定での掲載結果データがある程度揃ってから行ったほうが効果的です。

Google 広告では、 おすすめの額にもとづき、1 か月の費用の上限を決定します。広告費がこの予算額を超えることはありません。また月予算とは別に、 1 日の平均予算を設定することができます。

ただし場合によっては設定の日予算より実際のコストが多少上下する場合があることに注意しましょう。これは、Google がその日の検索トラフィックを分析して、検索ユーザーが多い日は広告の表示頻度を高めに、トラフィックが少ない日は表示頻度を低めに自動調整しているためです。その結果、1 日の費用が 20% 程度変動する場合もありますが、 1 ヶ月を通して 1 日ごとの予算は平均化され、設定した月額予算に収まるように設計されています。つまり実際にお支払いいただく額が設定した月額費用の上限を超えることはありませんので、ご安心ください。

Google ディスプレイ ネットワークを導入するタイミングを決める

広告予算が限られている場合は、Google ディスプレイ ネットワークでディスプレイ広告への出稿は一度保留にしたほうが賢明かもしれません。ディスプレイ広告では検索広告よりも幅広いオーディエンスにリーチできるメリットがありますが、その分コンバージョンは低くなる傾向があります。その瞬間にあなたの商品やサービスを検索しているユーザーに必ずしもリーチしている訳ではないためです。Google ディスプレイ ネットワークの導入は、検索キャンペーンで成果が出た後、オンライン マーケティングの拡大戦略を練ってから考えたほうがいいかもしれません。

ターゲット地域を絞る

実店舗を構えている場合、実店舗へ来店者数を増やすために Google 広告を打つこともあるでしょう。そんな時、店舗から遠い地域にいるユーザーに広告を表示してしまっては、予算の効果が十分発揮されない可能性があります。

この場合は Google 広告の地域ターゲティング設定を活用しましょう。この設定により、店舗を訪問できる距離から検索しているユーザーや、その地域に関心を示しているユーザーからの検索にのみ広告を表示することができ、より効果的に予算を活用できます。

また地域ターゲティングは、ビジネスの目標がひとつの地域に集中していない場合にも有効です。ウェブサイトから全国に注文を届けたいと考えている場合、まずは事業がうまくいくと予想される地域、または大都市圏にターゲットを絞ったキャンペーンを作成することから始めましょう。キャンペーン開始後はGoogle 広告の指標と Google アナリティクスのデータを見て、トラフィックとコンバージョンがどの地域から来ているかを確認してください。こうした分析は、見込み顧客がどこにいるのか、そしてどの地域に予算を使えばより効果的なのかを知るうえで役立ちます。

店頭で商品をかごに入れた若い男性がスマートフォンでモバイル支払いを行っている。カウンターの後ろにいる女性は笑顔で男性のスマートフォンを触っている。

じめから検索結果の上位を狙わない

検索広告は検索結果の上位 3 位以内など、できるだけ上位に表示されている場合にしか成果につながらないとお考えかもしれません。ですが、4 位以下に表示される広告でもトラフィックを獲得できる可能性は十分にあります。また、下位に表示される広告はクリック単価が低くなるという利点があることも覚えておきましょう。

下位に広告が表示されることには、実は他にも利点があります。例えばユーザーが最初に関連語句を検索した段階では、購入や来店するまでの心の準備ができていない場合も考えられます。やりたいことや買いたいものを調べていたり、決断する前に選択肢を模索したりしている段階かもしれません。このような場合、上位に表示された広告がクリックやウェブサイトへのアクセスを獲得することはあっても、それが必ずしもコンバージョンにつながるとは限りません。下位に広告を表示することで、このような購買ジャーニーの初期段階にあるユーザーに広告がクリックされることを避けることができます。下位表示してある広告では、より慎重に検索結果に目を通し、何が欲しいかを十分に検討したユーザーからのクリックだけを得る(つまりそうしたユーザーだけに広告予算を使う)ことができるかもしれません。

複数キーワードの組み合わせを試す

検索広告のキーワードを選ぶ際は、ロングテール キーワード、つまり 3 語以上の言葉で構成されるキーワードを試してみることをご検討ください。

ロングテール キーワードは検索ボリュームが少なくないため競合他社が少なく、そのため平均クリック単価もより低くなる傾向があります。

キーワードが具体的であればあるほど、より見込みのある顧客を引き付ける可能性が高まります。

たとえばあなたが写真スタジオを経営しており、卒業を控えた学生を対象にした記念写真撮影サービスを実施しているとしましょう。広告に「写真スタジオ」や「記念写真」といった一般的なキーワードよりも、「卒業写真撮影」といったロングテール キーワードを選べば、まさにそのサービスを探しているユーザーからのクリックを狙うことができるかもしれません。

無料で使えるキーワード プランナーを活用して、あなたのキャンペーンで有効活用できそうなロングテール キーワードを見つけましょう。キーワード プランナーの使い方はこちらからご覧いただけます。

目標ごとにキャンペーンを作成する

もし全ての広告予算を 1 つのキャンペーンだけに使おうと考えていたり、すでに 1 つのキャンペーンだけで Google 広告アカウントを運用していたりする場合は、少なくとも 2、3 件の異なるキャンペーンを実施できるように設定を変更してみしましょう。

1 つのキャンペーンだけを走らせていると、コンバージョンの見込める具体的なキーワードで検索しているユーザーからのクリックを得る前に Google 広告の予算を使い切ってしまう場合もあります。

おすすめする方法は、自社ウェブサイトのページがどう分類されているかに合わせてキャンペーンを作成することです。一般的な企業サイトでは商品カテゴリごとに異なるセクションが用意されていることが多いですが、 Google 広告を始める場合もその分類カテゴリに従ってキャンペーン構造を決めると良いでしょう。

先ほどの写真撮影スタジオの Google 広告アカウントの場合「記念写真」というキーワードだけで 1 つのキャンペーンを実施してしまうとフォーカスが絞り切れないため、望ましくありません。より具体的なキャンペーンの設定は次のような構造になるでしょう。

キャンペーン 1: ウエディングフォト
キャンペーン 2: 卒業記念写真
キャンペーン 3: 家族写真

このような構造で Google 広告を運用すると、キャンペーンごとに異なる予算を設定し、目標に応じて広告コストを調整することができます。例えば卒業シーズンに向けての数週間は、「卒業記念写真撮影」キャンペーンに予算を多く投入するといったことが可能になります。さらに見込み顧客が検索している具体的な内容に合った広告を表示し、サイト内の最も関連性の高いページに誘導することも可能です。

成果の確認と調整を繰り返す

Google 広告の予算とキャンペーンを始めてすぐに思うように結果を得られなくても、すぐに諦める必要はありません。Google 広告の最大の利点の 1 つは、結果をトラッキングし、いつでも好きなタイミングで戦略や予算を変更できることです。この機能により、何が効果的かを検証し、予算や広告内容を調整することができます。Google 広告やアナリティクスのデータを基に新しい戦略やキャンペーンを継続的に試し、広告がビジネス目標の達成に貢献するようになるまで、調整を続けましょう。

予算の使い方について少し工夫すれば、どんな規模の Google 広告の予算でもあなたのビジネス目標達成に役立てることが可能です。ご紹介したコツに沿って Google 広告の運用計画を立て、広告を繰り返し微調整していきましょう。それが広告予算を最大限活用することにつながります。

今日から早速始めてみよう

アカウントを作成して予算を設定したら、広告文や素材を準備し、広告掲載先を決めましょう。