自社データを使用して広告戦略を強化

サードパーティ Cookie や個別の識別子を使用できない環境では、自社データと機械学習がデジタルマーケティング戦略の成功に役立ちます。自社データとは、メールアドレスや電話番号など、ユーザーが提供することに同意した上で、自社で直接収集および保有する情報です。

プライバシー保護の基盤を確立して広告成果を向上

お客様がオンラインでの売上またはリードを増加させようとしている場合、責任のあるファーストパーティデータの生成とプライバシー保護対策の有効化は、広告戦略における重要な要素です。

自社データを効果的に活用することで、1 回の広告掲載で 2 倍の収益増加が見込めます。

出典:『Responsible Marketing With First-Party Data』、BCG、2020 年 3 月。

自社データの価値

競争力を向上

ユーザーの同意を得ることで、自社独自のデータを収集していきましょう。
オーディエンス戦略を拡張

自社データを使用することで、自社にとって最も価値の高いユーザーを把握して広告メッセージを調整し、キャンペーンの効果を改善できます。
データに基づく意思決定

自社データを使用することで、ユーザーの自社への関わりが把握でき、商品開発や戦略の策定に役立ちます。
機械学習を促進

自社データと機械学習を組み合わせることで、たとえ利用可能なデータが少ない状況であっても、より多くのオーディエンスにリーチし、精度の高い広告掲載結果を得ることができます。

適正な価値交換で自社データを拡充

顧客の信頼を損なうことのないようデータの安全性を保つには、プライバシーポリシーを明示し、顧客データの使用方法について透明化を図ることが重要です。自社データを生成するために、顧客に提供する価値には、次のようなものがあります。

1 新発売商品情報のいち早い提供
2 コンテンツや商品のおすすめ情報
3 再入荷した商品のお知らせ
4 報酬や限定の特典を提供するポイントプログラム

日本の生活者の 57.3% は、個人情報の提供を判断する上で、「自分へのサービスが向上する」や「自分への経済的なメリットが受けられる」など、提供するに値する価値があるかどうかを重視します。

出典：総務省「データ流通環境等に関する消費者の意識に関する調査研究調査」

プライバシーに配慮した広告ソリューションへの投資

Google 広告のプライバシー保護技術を活用することで、ウェブサイトへの訪問者に関する有益で実用的な自社データを生成できます。次のセクションでは、これらのソリューションを組み合わせることによりマーケティング活動の全体像を把握し、機械学習を活かしてオーディエンスにアプローチして価値あるインサイトを得るための方法をご紹介します。

NTTドコモはプライバシーとビジネスをどう両立させるのか——これからのデジタル広告に必要なデータ運用と組織体制

株式会社NTTドコモは電通デジタルと協力して、プライバシーに配慮しながら効果の高い広告配信を実現しました。施策を担当した NTTドコモの小西慧氏（プロモーション部第一コミュニケーション担当主査）は次のように話しています。 NTTドコモはプライバシーとビジネスをどう両立させるのか——これからのデジタル広告に必要なデータ運用と組織体制「今回、サードパーティ Cookie に頼らない方法で、ファーストパーティデータを活用したディスプレイ広告配信を実施しました。その結果、従来の手法と比較して、ユーザー獲得単価およびアプリの初回利用率を改善することができました。他サービスの広告施策においても、同様の手法で広告効果を改善できるのではないかと期待しています。今後も、プライバシー保護を前提とし、技術的な制約の変化にもキャッチアップしながら、ファーストパーティデータを活用した広告効果の改善に取り組んでいきたいと考えています。」